note。 花重リノベーション
MARU。architecture
2024年7月17日刊行
著者。 高野洋平+森田祥子
発行。 マル・アーキテクチャ
写真・編集・デザイン。 関拓弥
対談。 平田晃久、山田紗子+鈴木心、金田充弘+鈴木芳典、藤森泰司+石橋亜紀、大野暁彦
寄稿。 たいとう歴史都市研究会
定価。 3200円+税
判型。 B5判
頁数。 360頁|全カラー
[概要]
マル・アーキテクチャによる改修プロジェクト「花重リノベーション」における、その時々で「note。」という形でまとめた彼らの思考の断片を、1冊の書籍の中に散在させたドキュメント。
解体前から工事中、完成に至るプロジェクトの変遷を追った写真、協働者や同時代を生きる建築家との対話を通して、批評を取り込み、自分たちの思考を多面的に浮かび上がらせることを試みている。マル・アーキテクチャが目指す「変化し続ける動的な建築」について、その可能性を彼らが模索する様子が描かれた一冊。
[目次]
note。1|残るものと残らないもの
contribution。たいとう歴史都市研究会|花重の伝統的建造物調査から保存方針案の共有へ
description。マル・アーキテクチャ|保存再生した4棟と、新設したテラスについて
note。2|土壁に触れ、みな喋る
note。3|外に溶け、空に消える
dialogue。平田晃久|花重=自由な建築
dialogue。山田紗子+鈴木心|花重=統制された建築
note。4|誤差0.01mmの世界
dialogue。金田充弘+鈴木芳典|奇跡の60mm
note。5|人間の居場所としての表明
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀|転機となった打ち合わせ
dialogue。大野暁彦|庭が死ぬか、生きるか
note。6|時間の糊代
note。7|古さをまとう
dialogue。平田晃久|響いていますか
dialogue。山田紗子+鈴木心|フレームという補助線
note。8|息の長い秩序
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀|花、建築、家具、、、穴
dialogue。金田充弘+鈴木芳典|ボルトが出てきてギョッとする
note。9|建築の動的平衡
note。10|複雑なまま、曖昧なまま
dialogue。金田充弘+鈴木芳典|建築の整理整頓
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀|建築との距離感
note。11|ざわざわ
dialogue。金田充弘+鈴木芳典|建築家と構造家
dialogue。大野暁彦|関係性を扱うこと
note。12|五線譜を引く
dialogue。山田紗子+鈴木心|律と、五線譜がない音楽
dialogue。大野暁彦|MARU。のアイデンティティ
note。13|マウスのツルツルとザラザラ
dialogue。山田紗子+鈴木心|名付けられる前の存在として
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀|普通の先、道具の先
dialogue。平田晃久|今日の建築
note。14|前に出るか、後ろに回るか
epilogue。高野洋平+森田祥子|動き続ける建築